2マナとカード1枚で4マナのクリーチャー出すってそんなに悪いこと?

ダメです

 ※この記事は2020/09/11のデュエルマスターズtwitter公式による9月の殿堂改訂は無いというツイートを受けて2020/09/12に執筆されています。

 

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一般デュエマプレイヤーの図

「こいつめっちゃヘブンズフォース?とかいうのに文句言ってるけどなんなんだ」と思われているかもしれない。実際色んなプレイヤーがキレているヘブンズフォースというカード、なぜ文句が出ているのか身内の非デュエマプレイヤー向けに解説していこうと思う。

 

・そもそもヘブンズフォースって?

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本日の主役

ヘブンズ・フォース 光文明 (2)
呪文
S・トリガー
コストの合計が4以下になるように、好きな数の進化ではないクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出す。

《ヘブンズ・フォース》は2マナの呪文で4マナになるように手札からクリーチャーを出すことができるというカード。手札1枚を使っての一時的な加速のような形で、また終盤では腐るようなデザインなので適正なパワーに見えると思う。

 

否。

 

今や環境を定義するパワーカードになっているとは登場当初は考えられなかっただろう。

 

《ヘブンズ・フォース》は前述の通り手札を1枚消費することで実質2マナ加速を行うことができるカード。2マナの初動という点では《フェアリー・ライフ》と比べられるかもしれないがもちろんそんなことはない。軸が違う。そんな《ヘブンズ・フォース》と同じ軸のカードといえば...

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終身名誉殿堂カード達

「1枚使って2マナ軽減」と考えれば比較対象はこれらになるだろう。主にこれらのカードは6マナ以上のカードを早出しするために使われ爆発的な加速力が問題視され規制された。ここに肩を並べることができるカードであれば殿堂入りしてもおかしくない、むしろしていなければおかしいのでは?

 

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まあ一時期《パラダイス・アロマ》が殿堂で《”轟轟轟”ブランド》が無制限だったことがあると考えると不思議ではないのかもしれないが...

 

・で、何出すの?

話を戻そう。そんな《ヘブンズ・フォース》から出すクリーチャー、最大でも4マナだったら大したことないんじゃないの?と思われるかもしれない。そんな人達の目を一瞬で覚まさせてやろうというのがこの記事の主題だ。

3種類のカードを紹介していこう。

 

・ケース1、《「策略のエメラル」》

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「策略のエメラル」 水文明 (4)
クリーチャー:サイバーロード/チーム銀河 3000
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚、表向きまたは裏向きにして、新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。そうしたら、自分のシールドを1つ選び、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。

《エメラル》の名を冠するこのカード、果たして2ターン目に場に出るとどうなるのか。

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こうなる。

...何が起きてるのか何もわからないって?そうですよね。

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「絶対の楯騎士」 光文明 (8)
クリーチャー:メタリカ/チーム銀河 11500
<ギャラクシールド>[光(6)](このカードを使うコストの代わりに、[光(6)]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)
自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
ブロッカー
W・ブレイカ
このクリーチャーが表向きでシールドゾーンに置かれた時、あるいはバトルゾーンに出た時または攻撃する時、自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、もう1枚を表向きにして、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。

凄惨なる牙 パラノーマル 闇文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジ 7000
W・ブレイカ
シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊された時、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きで、シールドゾーンを離れる時、かわりに自分の墓地に置く)
このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてのパワーは-3000される。

 《「策略のエメラル」》の能力で《「絶対の楯騎士」》をシールドゾーンに置くことで《「絶対の楯騎士」》の能力が誘発、デッキの上から《凄惨なる牙 パラノーマル》を表向きでシールドゾーンに。さらに次のターンには《「絶対の楯騎士」》がバトルゾーンに出るのでさらにアドバンテージを稼ぎながら攻撃に入ることもできる。

2ターン目にして相手のクリーチャーすべてのパワーがマイナス3000された状態でゲームが開始されることになり、パワー3000以下のクリーチャーの人権が無くなる。これには《ローズ・キャッスル》もびっくりだろう。

《「絶対の楯騎士」》が無くても直接《凄惨なる牙 パラノーマル》を置けば問題は無い。こんな動きを2ターン目にされてしまえば殴るデッキは一瞬で敗北だ。

 

・ケース2、「バイク」

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4マナの火のスピードアタッカーを持つソニックコマンド達。

その通称が「バイク」だ。

暴走獣斗 ブランキー 火文明 (4)
クリーチャー:ソニック・コマンド 4000+
スピードアタッカー
このクリーチャーが攻撃する時、相手のシールドを1つ選ぶ。相手は、このクリーチャーにそのシールドをブレイクさせてもよい。相手がそうしない場合、自分はカードを2枚引く。
バトル中、このクリーチャーのパワーを+3000する。

GOOOSOKU・ザボンバ 光/火文明 (4)
クリーチャー:ソニック・コマンド/チームボンバー 4500
スピードアタッカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を見る。そのカードを、山札の一番下に置いてもよい。
<マジボンバー>3(このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を見る。その後、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札または山札の上から、バトルゾーンに出してもよい)

確かに能力がついているスピードアタッカーが2ターン目に出てこればビートダウンとしては驚異的だがそんなに言うほどじゃないのではないか?と思われるだろう。しかし次にこれらを見ていただきたい。

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進化元のバイクが「下バイク」、そして進化後のこれらが「上バイク」だ。

轟く侵略 レッドゾーン 火文明 (6)
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 12000
進化−自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
侵略−火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
T・ブレイカ
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、一番パワーが大きい相手のクリーチャーをすべて破壊する。

熱き侵略 レッドゾーンZ 火文明 (6)
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 11000
進化−自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
侵略−火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
W・ブレイカ
このクリーチャーを進化ではないクリーチャーの上に置いた時、相手のシールドをひとつ選び、持ち主の墓地に置く。

火のコマンド達は「侵略」というデュエマ2大アバレギミック(もう1つが「革命チェンジ」だ)により爆発的な火力を得ることができる。《轟く侵略 レッドゾーン》と《熱き侵略 レッドゾーンZ》は1枚でシールドを3枚破壊することができるので一方的な押し付けを可能としている。

では2ターン目の《ヘブンズ・フォース》によりどういう盤面になるか見てみよう。

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《熱き侵略 レッドゾーンZ》の能力で1枚、《轟く侵略 レッドゾーン》の能力でTブレイクすることで相手のシールドを1枚まで減らすことができる。さらに、《GOOOSOKU・ザボンバ》の能力が上手くいけば《音奏 プーンギ》・《奇石 ミクセル》のような序盤にプレッシャーになるクリーチャーを立たせてターンを返すことができるので、ミラー等における相手の《ヘブンズ・フォース》もケアすることができる。

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2マナのメタクリーチャー達。ちなみに《ヘブンズ・フォース》を使えばこれら2体を同時に出すというプレイも可能だ。

《フェアリー・ライフ》を撃とうと思ったら自分のシールドが1枚になっていたしコストが増えて動けなくなってしまった、ともなれば頭も抱えてしまう。

 

ケース3、《爆龍覇 ヒビキ》

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《ヘブンズ・フォース》のヘイトを高めた張本人。でも可愛いからオッケーです。

爆龍覇 ヒビキ 火文明 (4)
クリーチャー:ヒューマノイド爆/ドラグナー 2000
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト3以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。(このクリーチャーに装備する)

まず「ドラグハート」とは何かというところから説明を始めよう。ドラグハートとはゲーム開始時にメインデッキ40枚とは別に外部に置くことができる両面印刷されているカードだ。「サイキック・クリーチャー」と同じ枠で超次元ゾーンとして8枚まで用意することができる。そのドラグハートは(一部の例外を除き)ドラグナーという種族を持つクリーチャーによって盤面に呼び出すことが可能だ。

そしてそのドラグハートにはどういうカードがあるかというと...

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これらのウエポンが...

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条件を満たすことで強力なクリーチャーへと”龍解”する。

無敵剣 プロト・ギガハート 火文明 (2)
ドラグハート・ウエポン
龍解:相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力によって、これを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、離れるかわりにこのドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。

最強龍 オウギンガ・ゼロ 火文明 (7)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 9000+
W・ブレイカ
バトル中、このクリーチャーのパワーは+4000される。

爆銀王剣 バトガイ刃斗 火文明 (5)
ドラグハート・ウエポン
これを装備したクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。
これを装備したクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。それが進化ではないドラゴンなら、バトルゾーンに出す。それ以外なら、自分の山札の一番下に置く。
龍解:自分のターン中に自分のドラゴンがバトルゾーンに出た時、それがそのターンに出す最初のドラゴンでなければ、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。

 爆熱王DX バトガイ銀河 火文明 (8)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 12000
スピードアタッカー
T・ブレイカ
このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引く。その後、進化ではないドラゴンを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。|
相手のドラゴンではないクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃できない。
(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)

覇闘将龍剣 ガイオウバーン 火文明 (5)
ドラグハート・ウエポン
このドラグハートをバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。そのクリーチャーとこれを装備したクリーチャーとバトルさせる。
バトル中、これを装備したクリーチャーのパワーは+3000される。
龍解:自分のクリーチャーがバトルに勝った時、それがそのターン中、自分のクリーチャーがバトルに勝った2度目であれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。

勝利の覇闘 ガイラオウ 火文明 (9)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 11000
スピードアタッカー
W・ブレイカ
各ターン、はじめて自分が攻撃された時、このクリーチャーとその攻撃クリーチャーをバトルさせてもよい。

 そしてこの《爆龍覇 ヒビキ》が装備することができるものはコスト3以下のドラグハートウエポン。その中に問題のカードは存在する。

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これが表面で

 

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こいつが裏面

爆熱剣 バトライ刃 火文明 (3)
ドラグハート・ウエポン
これを装備したクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せてもよい。それが進化でないドラゴンか進化でないヒューマノイドであれば、バトルゾーンに出す。それ以外なら山札の一番下に置く。
これを装備したクリーチャーは攻撃されない。
龍解:自分のターンの終わりに、そのターン、ドラゴンをバトルゾーンに出していれば、このドラグハートをフォートレス側に裏返してもよい。

爆熱天守 バトライ閣 火文明 (5)
ドラグハート・フォートレス
自分の火のドラゴンまたは火のヒューマノイドが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せてもよい。それが進化ではないドラゴンまたは進化ではないヒューマノイドであれば、バトルゾーンに出す。それ以外なら、自分の山札の一番下に置く。
龍解:自分のターン中、ドラゴンをバトルゾーンに出した時、それがそのターンに出す最初のドラゴンでなければ、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。

爆熱DX バトライ武神 火文明 (8)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 12000|
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中の進化ではないドラゴンと進化ではないヒューマノイドをすべてバトルゾーンに出す。こうして見せたカードが3枚ともドラゴンであれば、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。その後、残りのカードを好きな順序で自分の山札の一番下に戻す。
T・ブレイカ
龍回避-このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、フォートレス側に裏返す。

...デュエマを知らない人にはわけがわからないだろうと思うがこれら3つは全て1枚のカードでトリプルフェイスカードになっている。(実際に「3D龍解カード」で検索して現物を見てもらえば理解できると思う。)

そしてこの《爆熱剣 バトライ刃》を《爆龍覇 ヒビキ》に装備することになるのだが、何が起きるかというと《爆龍覇 ヒビキ》が《紅神龍バルガゲイザー》になる。つまり上振れが発生すれば...

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1枚でゲームを決めかねないドラゴン達。もちろん高コストだが...

勝利宣言 鬼丸「覇」 火文明 (10)
クリーチャー:ヒューマノイド/レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 9000+
スピードアタッカー
パワーアタッカー+5000
T・ブレイカ
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)

龍世界 ドラゴ大王 火文明 (10)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン 13000
T・ブレイカ
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャーを1体と、相手のクリーチャーを1体、選んでもよい。その2体をバトルさせる。
ドラゴンではないクリーチャーがバトルゾーンに出る時、バトルゾーンに出るかわりに持ち主の墓地に置かれる。

偽りの王 ナンバーナイン 光文明 (9)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 9000
W・ブレイカ
相手は呪文を唱えることができない。
歓喜の歌 光文明 (3)
呪文
自分の山札の上から9枚を見る。その中からコスト9のカードを1枚、相手に見せてから手札に加えてもよい。残りをシャッフルし、山札の一番下に置く。

《勝利宣言 鬼丸「覇」》が出れば2ターン目から追加ターンを狙いに行くこともできる。《龍世界 ドラゴ大王》、《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》が出ればもはや対処など不可能に等しいだろう。さらに厄介なことに、《爆熱剣 バトライ刃》はドラゴンが出るとドラグハート・フォートレスである《爆熱天守 バトライ閣》へと龍解する。ドラグハート・フォートレスとはMTGプレイヤー向けに説明するとエンチャントのようなものであり、除去することができるカードが少なく触り辛くなっている。後続もこのドラゴン踏み倒し能力を持っているとなると受け札の枚数も足りなくなるというものだ。

 ここでは上振れの例を挙げたが《ヘブンズ・フォース》と《爆龍覇 ヒビキ》を使ったデッキで現実的なレベルで発生する動きを見てみよう。

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相手のシールドは0だ。

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最終龍覇 グレンモルト 光/闇/火文明 (7)
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー 6000+
スピードアタッカー
パワード・ブレイカ(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
バトルゾーンにある自分のドラグハート1枚につき、このクリーチャーのパワーを+3000する。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つコスト5以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)
このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分のドラグハートを1枚、超次元ゾーンに戻してもよい。

銀河大剣 ガイハート 火文明 (4)
ドラグハート・ウエポン
これを装備したクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。
龍解:自分のクリーチャーが攻撃する時、そのターン2度目のクリーチャー攻撃であれば、攻撃の後、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。 

熱血星龍 ガイギンガ 火文明 (7)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 9000+
スピードアタッカー
W・ブレイカ
このクリーチャーが龍解した時、相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。
バトル中、このクリーチャーのパワーは+4000される。
相手がこのクリーチャーを選んだ時、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。 

 《爆龍覇 ヒビキ》の能力で《爆熱剣 バトライ刃》を装備して攻撃、能力でデッキの上から《最終龍覇 グレンモルト》がめくれることができればもはや勝利したと言っても過言ではないだろう。《最終龍覇 グレンモルト》の能力で《銀河大剣 ガイハート》を装備し攻撃(しかもパワー12000なのでTブレイカーだ!)、攻撃後に《銀河大剣 ガイハート》が《熱血星龍 ガイギンガ》に龍解し、自身もスピードアタッカーを持っているため攻撃を行うことができるので相手のシールドを割り切ることが可能だ。《最終龍覇 グレンモルト》は除去耐性を持っており、《熱血星龍 ガイギンガ》は能力の対象になった時に追加ターンを得ることができるので基本的にこれを返すことは不可能だと断言できる。

 

ここで1つ疑問だ。「《爆龍覇 ヒビキ》と《ヘブンズ・フォース》の2枚が揃っていてデッキの上から《最終龍覇 グレンモルト》がないといけないのでは?」

結論から言えば、代用できるカードが多数あるため3ターン目にはこういった盤面になることは多々ある。(最速2ターン目のためには先述の2枚が必要だが。)

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龍装05号 イヴィルヴィ 闇文明 (4)
クリーチャー:ドラゴンギルド/マフィ・ギャング/デーモン・コマンド 4000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうしたら、相手は自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。
イーヴィル・フォース 火文明 (3)
呪文
闇または火の、コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。このターンの終わりに、そのクリーチャーを破壊する。

龍覇 グレンアイラ 光/闇/火文明 (3)
クリーチャー:ヒューマノイド爆/ドラグナー 3000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト3以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)

龍覇 ラブエース 光文明 (4)
クリーチャー:エンジェル・ドラゴン/ジャスティス・ウイング/ドラグナー 3500
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト3以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)
自分のドラグハートをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。

 《ヘブンズ・フォース》の代わりには3マナになるがスピードアタッカーを与えることができる《イーヴィル・フォース》で8枚体制だ。(ターン終了時に破壊されるリスクがあるため何も考えずに《爆熱剣 バトライ刃》を装備するかは考えるところだが。)

《爆龍覇 ヒビキ》の代わりにはコスト3のドラグハートを装備することができるドラグナー、《龍覇 グレンアイラ》と《龍覇 ラブエース》を使えば12枚体制になる。

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龍覇 グレンモルト 火文明 (6)
クリーチャー:ヒューマノイド爆/ドラグナー 4000+
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト2以下のドラグハート1枚、または、コスト4以下の火のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
バトル中、このクリーチャーのパワーは+3000される。

最終龍覇 ボロフ 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン/ファンキー・ナイトメア/ドラグナー 3000
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。その後、カードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト4以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)

最終龍覇 ロージア 光文明 (6)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/ジャスティス・ウイング/ドラグナー 3500
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト4以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)

 《銀河大剣 ガイハート》を装備することができるドラグナーも《最終龍覇 グレンモルト》だけではない。始動役のドラグナーもそうだが、「マナゾーンにあるカードと同じ文明」は比較的簡単に達成することができる条件なため「ヘブンズフォースからヒビキを出したけどマナに火文明がないからバトライ刃が装備できない!」ということになることは少ない。(《最終龍覇 グレンモルト》も《龍覇 グレンアイラ》も3文明を持っているためマナに起きやすい点もある)

もはやここまでくると《ヘブンズ・フォース》が規制されても痛くないのでは...?

 

・実際《ヘブンズ・フォース》規制するべきなの?

ここまで散々書いてきたが私個人の意見としては規制しなくてもいいとは考えている。というのも、《ヘブンズ・フォース》を使ったデッキはメタゲーム上位に存在するものの環境は多様性があり《ヘブンズ・フォース》を規制すればそれを使わないデッキが暴れるという環境の抑止力になっているのではないかと考えているからだ。

...しかし実際に相手に2ターン目《ヘブンズ・フォース》から動かれると何もできず負けてしまうためストレスが溜まるのも事実でもあるし自分が2ターン目《ヘブンズ・フォース》から《最終龍覇 グレンモルト》を叩きつけている時が快感なのは間違いなかった。

《ヘブンズ・フォース》が悪いことは間違いないが4マナでゲームを決めに行けるクリーチャーが多いというのが問題なのかもしれない。インフレの弊害ともいうべきか...

《怨念怪人 ギャスカ》が殿堂入りしたんだったら《ヘブンズ・フォースも》殿堂入りしそうだよなぁ...

 

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それはさておきお前は早く殿堂入りしろよ。